ストーリー

第五話:オリアの聖樹

オリンポス山を越えた遥か先に、オリアと呼ばれる大地があります。
オリアにあるエメラルド平原ではいつもと同じように平穏な夜を迎えており、
土としずくの匂いを帯びた夜風が大地を撫でるように草の間を吹き抜けていきます。

霧が立ち込める森の奥では、夜会から帰ってきたばかりのニンフが灯台の火を吹き消し、
泉の側の石に寄りかかり星の物語をつぶやいています。
その近くにそびえる聖なる樹――レイハルトの周りを蛍が身体を光らせながら飛び回っています。

・・・・・・突然、夜の静けさを破る轟音がオリアに響きわたりました。
親猿は子どもを抱え木から降りて洞窟へ駆け、羊と鹿は先を急ぐように逃げ回り、
鳥たちはいっせいに木の枝から空へ向けて飛び立ちました。
夜空の星々だけが静かにその光をたたえた夜が明けると、オリアの各地では異変が起きていたのです。

「これはきっと神の怒りなんだ!」
「災厄の兆しだよ!」
人々が騒ぎ立っています。

その後、世界各地で様々な事件が相次いで発生しました。
山の奥に潜んでいた山賊が山を出て、人々を襲いはじめます。
地底の司祭が妙な仮面をかぶり、不気味な儀式をはじめています。
この一連の事件は人為的な物なのか、災厄の兆しなのか・・・。

神々の力が及ばない大地でたくさんの謎が冒険者たちを待ち受けています。